2022/4/16 はじめての聖書 橋爪大三郎 河出文庫

2022年4月17日日曜日

キリスト教 河出文庫 橋爪大三郎

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またもや時間が空いてしまいました。その間も本は読んでいたのですが、アウトプットする余裕がない状態でした。50代の新人社員はなかなか大変です。整理する本を選んでいたけど、それも仕事から帰ってくると選ぶ元気はのこっておりません。今回は比較的すぐに読めたものを取り上げます。

もともと「14歳の世渡り術」というシリーズの本だったということで、ターゲットは14歳ですから読みやすいです。しかし、著者が橋爪大三郎氏ですからツボはしっかり押さえてあると思いました。本人がクリスチャンであることも大きいと思いますが、比較文明論の著書がたくさんあるので説明慣れしている感じです。

「貼付けの刑」の手順がしっかり書かれていて、これは14歳向けか?と思いました。これはイエス様もつらかったろうな。

「天国」って死んだら行くところじゃないんだっていうのも、世の中に流布している説とは違うよなぁ。キリスト教では死んだら最後の審判までそのままなんだよな。最後の審判が来たらそれまでに死んだ人が一斉によみがえって、審判を受けてその後行くところが天国という事になっている。もちろん天国にいけない人もいるということで、審判は1度きりって結構シビアだ。

「ソドム」が滅ぼされるときにアブラハムがGODと交渉している点が一神教の特徴と書かれている。神は契約相手であり交渉の余地のある相手であるが、一方で全知全能であるということでもある。このあたりがどうも腑に落ちないんだよなぁ。全知全能であるならばアブラハムが交渉してくることもわかっているのだろうし、その結果がどうなるかも知っている訳だろうし、そもそもアブラハムがそういう人物であるということもGODが創造した結果なのだろうから、GODにとってなにか意味がある行為なのだろうか。

「ヤコブ」に至ってはGODと相撲をとっている。「イスラエル」という言葉の意味は「神と争う者」という意味らしい。しかも、この時GODは反則技を使った、全知全能なのに?どうして信仰対象になるのかよくわからない。ちなみに「ヘブライ」の語源はエジプトにいた時代に「ヒブルー」と呼ばれていたことが語源と書かれていた。意味は「よそもの」という当時のエジプトの言葉らしい。

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