最近難しい本ばかりだったので、積読していた『エンダーのゲーム』を読んでいきます。異星人との戦争という状況で主人公の成長が描かれるSF小説。2014年に実写化されたものの原作となっている。エンダーってどういう意味かと思っていたけど、主人公のニックネームらしい。本名は「アンドルー」なので最初は戸惑う、え?アンドルーってエンダーとかになっちゃうの?とか。主人公の姉がつけたあだ名らしい、これは戦争を終わらせる者という意味だろうか?
この世界ではいわゆる産児制限が設けられているようで、子供は二人までとされているようだが、特例で才能を期待されて三人目の子供として生まれている。そのため「サード」と呼ばれていじめられる一因となっている。軍との契約で才能があれば軍に入ることを条件として付けられて生まれてきている。
主人公は一種の天才児で異星人との戦争で活躍することを期待されている。才能が認められて小惑星帯にある戦闘訓練所(バトル・スクール)に招聘される。この世界では80年前に異星人(バガー)の攻撃を受けた時、人類滅亡の手前まで追い込まれていたらしい。メイザー・ラッカムという司令官の反撃でなんとか窮地を脱したようだが、メイザー・ラッカムは現在はいないらしい。人類は戦時の管理社会で暮らしているようだが、管理体制に反対している宗教や国家も存在しているようだ。
エンダーは司令官となれる人物に育つように、陰から軍の教官がいろいろな試練を与えるが、それを乗り越えていく。試練と言っても人間関係が大きな割合を占めている。そもそも「サード」であった為かいじめられていたし、兄からは才能を嫉妬され関係がぎくしゃくしているし、訓練学校でもいじめられている。兄とは愛憎半場するような関係だが、同級生からのいじめには断固とした態度ではねのける。中途半端に撃退すると今後もいじめが続く、二度と手を出さないようにするためだ。その辺りは強い反応だが、自分の中に兄と同じ傾向を感じ複雑になる。軍から見ると優しすぎるという印象だったようだが、いじめっこを撃退した理由が合格の判定となる。しかし、本人はなんとなくいつも周りから浮いた感じの印象だ。「サード」であることの負い目と高い才能が周りから理解されることをあきらめてしまったような印象だ。
話の半場で訓練学校に入ったばかりなのにいきなり飛び級で前線に配属されてしまう。えぇ、大丈夫なの?
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