サーミの人々が暮らしている家が見えてきた、いよいよラップランドだ。この当時はラップ人と呼ぶのが普通だったようだが、翻訳ではサーミ人となっている。サーミの人々は口真似が上手だったようでユーモラスに様子が描かれている。
また白夜もこのくらいの緯度になると体験できるようだ。白夜の国では真夜中でも人々は起きて活動しているらしい。その分冬になると夜ばかりの世界になるという事だ。
そしてまた出港しヨーロッパ最北の港ハンメルフェストに入る。最北の港にはいろいろな船が集まっていた。土産物やがあり大きな港であることを描写している。「あの帳簿係も、かの地できっと食べていける。」とやや皮肉めいた描写もある。農民が暮らしていける限界を過ぎ、漁民が暮らしていける限界を過ぎても、商売人は暮らしていけるという皮肉が感じられる。本当はそんなところにまで人が住まなければよいのだ。
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