『スペーサー』の世界はそのまま思考実験となっている。それにしてもいろいろなタイプの脅威がある。いずれ宇宙に出て行くことになるのだろう人類にとって生態系デザインのバランスやコントロールがいかに重要になるか。そのまま現在の気候変動や自然保護という視点までつながってくる。
話としてはついに地球の近くまで来た。いちばん最後に地球を脱出したという伝承をもつ星までたどり着いた。そこでもやはり危機におちいる。やはり孤立した世界は外界から来たものに対して警戒がハンパない。
今回の主人公はいろいろ逡巡していることが多く、読んでいて少しまどろっこしい。天才的な勘で正解にたどり着く能力?があるらしいが、どうしてその選択をしたのか理由を探す旅という事になっている。目的地があるらしい場所がわかってもなかなか近づかない。彼が逡巡してくれるおかげで思考実験となっているのだろうし、物語としてもいろいろな世界をめぐったことでたどり着く結論を目指しているのだろうと思う。
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