手に入らなかったのでヤフオクで購入。最近は古本屋さんがヤフオクに出している。ほぼ定価と同じ値段だった。
冒頭、著者がこのシリーズが再開された経緯を書いている。最初の三作から三十二年たってから続きが書かれるという異例のシリーズだが、最初の出版ではほとんど無名だったらしい。知る人ぞ知る作品だったらしい。
前作に引き続き『ゴラン・トレヴィズ』が主人公。三十二年後に書かれたこの二作は一人の主人公で構想されたのだろう。
最初の三作に比べると会話部分が多いような気がする。構想段階で紙数に余裕があった為か。前作での結末に対し後悔している様子が会話シーンで表われ、トゲトゲした雰囲気になっている。惑星まるごとで意識や経験を共有するということは平和で穏やかな世界かもしれないが、個人主義的な発想からは想像できない世界だ。この辺の発想は『人類補完計画』や『ハーモニー』のナノマシンの世界など影響を受けているんだろうなぁ。
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